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みちくさスケッチ

みちくさスケッチ24 ひみつの世界へ誘う野菊のヨメナ

【みちくさスケッチ 第24回】
 
日常的に、草花スケッチを続けているくさはらかなさん。
その活動が、ご自身の創作絵本にもいかされています。
 
この時期目にする、気になる草花について、
イラストエッセイで綴っていただきます。
 
毎月第4木曜日に更新予定です。
 

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「今日はあれを描こう」と決めて出かけても、
途中で面白いものを見つけると、つい足が止まってしまいます。
地面にしゃがんで観察を始めれば、
描きたいものがまた増えたなぁ・・・とため息。
そんな私からの「みちくさスケッチ」の報告です。

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【ヨメナ(嫁菜)キク科】
見られるところ・・・主に本州の中部地方から西の地域、四国、九州

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学校帰りの道ばたで 草をかき分け探したのは
ひみつの世界の 入口に咲く花
どきどきしながら 摘んだそれは
家についても 手の中にあった
 
今日もまた 見つからなかったなぁ

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昔読んだ童話集の中に、主人公の女の子が
「のぎくのレストラン」に招待されるお話がありました。
秋の森の中、薄紫の花に囲まれたレストランで、
女の子は黄金色のホットケーキや花を浮かべたソーダ水を味わい、
幸せなひと時を過ごします。
レストランという言葉が時代を感じますね。
今なら「のぎくカフェ」の方がなじみやすいかもしれません。
 
お話に憧れた私は、秋がくる度に、
薄紫の花を探して摘んでいました。
いっぽうでどの図鑑にも「のぎく」という名前はなく、
何だかすっきりしないまま。
・・・それもそのはず、
これはいくつかの野生種の菊をまとめてそう呼んだもので、
ひとつの種類をさす名前ではなかったのです。
 
のぎくの仲間はどれも良く似ており、
かつて摘んだ花がヨメナだと分かるまでに、
ずいぶん時間がかかりました。
春の若芽が食用として親しまれていますが、
このことだけは摘み草料理の絵本で知っていたので、
秋に花を咲かせた姿と、すぐには結びつきませんでした。
 
今回の原稿を用意して、
のぎくのレストランへの憧れがまた甦っています。
ホットケーキとソーダ水は用意できますが、
いちばん肝心な花畑はどこで見られるでしょう?
今住む街も故郷も、
秘密の世界をかくしてくれそうな森や林がどんどん減っていて、
ちょっぴり寂しくもなるのです。

 
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連載は、今回が最終回です。
2年間、本当にありがとうございました!

みちくさスケッチ前回(第23回)はコチラ。


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【筆者プロフィール】
 
くさはら かな
 
京都の大学で日本画を専攻。
卒業後に身近な野草や樹木、木の実など、自然を題材にした絵本作りを始める。
画材は色鉛筆、透明水彩。
時々は、大好きなミツバチを絵の中で遊ばせて、楽しむこともあります。

 

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